宮崎県の自動車税クレジットカード収納担当職員の宮本篤氏(総務部 税務課 税務企画担当リーダー 主幹)に、導入についてお伺いしました。
今から2年前(平成17年)に総務省から地方税の徴収に係る合理化・効率化の一層の推進についての通知が出されたのがきっかけでした。
その通知には、参考例としてコンビニ収納やインターネット公売などがあげられていて、民間事業者を活用することを通じて徴収能力の向上や徴収事務の効率化を図るように、といった内容のものでした。
それから税収確保のための研究会を組織したのですが、クレジットカードによる収納を導入することで自動車税の納期内納付率の向上ならびに分割納付に関する進行管理の事務負担を減らせる可能性があることがわかってきました。
これが実現できると、効率的に滞納整理を行えるため、宮崎県としてぜひ導入しようということで研究を続けていました。
宮本篤氏
税金のクレジットカード収納について熱心にお答えいただきました。
平成18年度の新規事業として実施すべく、収納チャネル(ハイテクとローテク)から検討しました。
まず、ハイテク方式としてマルチペイメントネットワーク(ペイジー)を利用した収納を含めて検討したのですが、導入するには県のシステム開発費用が億単位で必要なことがわかり、この方式はあきらめました。
次に、ローテク方式として窓口にクレジットカード端末を導入してカード決済を行う収納を検討したのですが、導入費用はそれほどかからないものの、クレジットカードによる収納金額の一定率を県がクレジットカードの収納にかかる手数料として負担する必要がありました。
検討に検討を重ねた結果、平成18年度の新規事業から撤退することとし、当年度の予算要求を取り下げました。当時は本当に残念な思いでいっぱいでした。
平成18年度の予算要求は取り下げたのですが、財政部門が取り消しではなく保留としてくれたおかげで、引き続き平成19年度に新規事業としてクレジットカード収納を導入すべく検討を続けていました。
複数のクレジットカード会社と交渉したのですが、やはりどうしても定率の手数料負担の壁を崩すことができず、導入をあきらめかけていました。
ところが、宮崎県主催のインターネット公売のセミナー終了後、講師との雑談の中で、Yahoo! JAPANがクレジットカードによる公金の収納代行サービスの提供を検討していることを知りました。しかも、県が収納金額にかかわらず一定額の手数料を負担すればいいというスキームを提供可能というではありませんか!
一緒に話をしていた税務課長とともに、ほとんどその場で導入を決意しました。
宮崎県民の自動車保有台数は44万台、軽自動車も含めるとおそらく80万台を超えるものと思われます。
公共の交通機関の発達が遅れていることもあり、自動車を保有している世帯では平均2〜3台保有しています。一般的な県内の労働者は、職場まで30分から1時間かけて自動車で通勤しているのではないかと思います。
毎年5月の自動車税の納期になるとまとまった現金が必要になりますので、家計に与える負担は大きなものになります。これが、クレジットカードで納付できるようになると、とても納付しやすくなります。
まず、クレジットカードでは、支払い手続きを行ってから実際に口座から引き落とされるのは1〜2か月程度先です。納期内の5月末までに手続きを行うと、支払いが6月や7月となりますので、ボーナスが出た後に納税できます。
また、分割払いやリボ払いも選べますので、余裕を持って納税できます。しかも、納付手続きは納期内に完了していますので、実質的な支払いは後でも延滞金もかかりませんし、納税証明の時期に注意していただければ車検を受けることもできます。
宮崎県での可能な具体的分野はすぐに思い浮かばないのですが、今後、各公金収納セクションで、前向きな検討がされていくものと思います。
それよりも、市区町村の方が、軽自動車税はもちろんのこと、固定資産税や市民税、水道料など、より多くを対象にできるため、メリットはより大きいのではないでしょうか。
県民の皆さん、自動車税は納期内に納付を!
納期内に納付していただくことで、行政コストを軽減できますので、皆さんの生活にとって、県税をより役立つ分野に活用できるようになります。
ぜひとも、早めに納税してくださいますようお願いします!